StarHubのPrepaid SIMをオススメする訳
空港に到着して手に入れる物といえば、両替し現地の現金、SIMカードなどがあると思われます。両替は都度行う必要に迫られますが、SIMカードを毎回買うのは面倒だと思うようになりまして...しかも空港によっては制限エリア内に各キャリアのブースがあったりで、両替前にSIMカード入手を迫られたりします。
あらかじめ日本でポケットWi-Fiをレンタルする方法もありますが、訪問国が複数になるとこれまた面倒、しかも料金が思ったほど安くなく1度海外に行くと数千円の費用が発生してしまいます。SIMフリー端末を持っているなら現地でSIMカードを手に入れるのが一番安く運用しやすいことになります。
国毎にSIMを買えばよいのですが毎回手に入れるのも面倒、手に入れたとしても顔写真とパスポートのを撮って登録が必要だったりします。また訪問国が増えるたびに管理が大変、期限切れを防ぐために使わないSIMにリチャージしたりと費用もばかになりません。残高が少ないからこのSIMを捨てるか!となってしまいがち。もっと上手に海外のSIMをデータローミングできないものか?と思い海外のSIMを調べてみたところ、私の中でStarHubのSIMが良いのでは?となりました。
まずはシンガポールのキャリアをざっくりご紹介、シンガポールにはSingtel、M1、StarHubの3社があります。Singtelが日本でいうドコモ的な立ち位置、契約数も多く電波の入り具合も良いらしいです。2番手につけているのがM1、新興勢力のStarHubという現状になるようです。
シンガポール域内だけで利用するなら、プリペイドSIMの購入金額、データプランなどはほぼ横並び、それなら電波の入りの良いSingtelがオススメかもしれません。手に入り易さもそれほど変わずコンビニでSIMも売られていますし、チャンギ空港の両替所で各キャリアのSIMが売られていたりします。はるかに日本よりSIMカードを入手しやすいシンガポールですが、SIMカードを購入するにあたり1人3枚までという制限があります。この1人3枚の制限、有効なSIMが1人3枚であって過去に買って有効期限切れになったSIMカードは履歴から削除されるようです。履歴が削除されるには3ヶ月ほど要しますが...
なぜStarHubのSIMカードをオススメするかというと、それは各社のデータローミングの違いになります。
Singtel
Singtelhi! SIM Cardsのデータローミング、こちらは1GB30日で地域ごとに価格が分かれいるのが基本となります。
Destination Pack A、1GB30日間10SGDがマレーシア、オーストラリ、インドネシア、タイ、フィリピンで有効
Destination Pack B、1GB30日間20SGDが中国、香港、インド、台湾、日本、韓国で有効
Pack Aの地域を30日以内に周遊するなら、1GBを超えるまでは追加購入が必要なさそうです。しかしAとBの国を跨ぐ場合はそれぞれのパッケージを購入する必要があります。
Value Plan、100MB7日間5SGDとしてマレーシアとオーストラリアがあります。
100MBとデータ容量が少ないため、シンガポールから短期訪問する場合に有効ではないでしょうか。
シンガポール域内は別途ローカルデータが必要になるため、シンガポールとインドネシアに訪問する場合は、シンガポール域内のデータとDestination Pack Aを購入する必要に迫られます。
M1
次にM1のデータローミング
こちらはデータローミングが2種類存在し、Singtelの様にデータローミングプランを購入するタイプと、対象国でローカルデータ分を無料ローミングする方法があります。
まずはローミングデータプラン購入タイプ
2GB10日間15SGDの対象国はオーストラリア、バングラディッシュ、カンボジア、香港、インドネシア、マカオ、マレーシア、スリランカ、台湾、タイ、イギリス、アメリカ
2GB10日間28SGDの対象国は上記の12か国に加え日本、ニュージーランド、フィリピン、サウジアラビア、韓国となります。
2GBが15SGDとそれほど高い価格設定ではありませんが、利用できる日数が10日間しかありません。また日本、ニュージーランド、フィリピン、サウジアラビア、韓国でローミングをする場合は28SGDが必要となり、2、3日に旅行で使いたいという方向けでは無いように思います。しかし対象国が17か国と多いのはメリットかもしれません。
各国のローミングキャリアはこちら
これ以外のキャリアに接続された場合は手動でキャリアを設定する必要があります。
M1はローカルデータを対象国で無料ローミングする方法もあります。
対象国は香港、マカオ、インドネシア、マレーシア、台湾の5か国です。
この5ヵ国への訪問はデータローミングプランを購入せず、ローカルデータを購入しローミングをONにするだけで安くデータローミングが可能となります。
ローカルデータプランはこちら
300MB30日間5SGD、1GB3日間5SGD、1GB7日7SGD、1GB30日10SGD、3GB50日間30SGDの5種類になります。
香港、マカオ、インドネシア、マレーシア、台湾に滞在するときは、ローカルデータを購入しローミングをONにすだけ。ただしM1はプリペイドSIM用のアプリが無いためUSSDコードを発信できる機器が必要になります。
USSDコードでのローミング設定はこちら
Dial #100*8*1# on your phone
・Select‘Enable data roaming’option and confirm your request
・Ensure you are connected to our preferred networks
・Turn on both Mobile Data and Data Roaming in phone settings menu
以前、クアラルンプールでローミングを試したところ、ローミングをONにしてから少し待つ必要がありました。30分から1時間程度待てばネットアクセスできるようになるようです。
M1のM Cardのローミングは対象国の多いデータパッケージに加え、香港、マカオ、インドネシア、マレーシア、台湾では無料でローカルデータをローミングすることも可能です。ご自身の訪問、滞在に合わせて使い方を選べるのが利点となります。
ただプリペイドSIM向けのアプリが無いためUSSDコードを使える機器が必要となります。最近はポケットWi-FiでもUSSDコードが打てる機種があり、ポケットWi-Fiだけでの運用でも問題ないかもしれません。
最後に私が最もオススメしているプリペイドSIMがStarHubです。
StarHubのデータローミングはとてもシンプルで、ローカルデータを対処国で無料ローミングできる内容、M1の対象国無料ローカルデータローミングが拡大されたバージョンと思って頂ければ良いかと。
対象国はオーストラリア、中国、香港、インドネシア、日本、マカオ、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、韓国、台湾、タイ、イギリス、アメリカの14か国、対応キャリアは下記の表で確認してください。
この14か国でローカルデータを無料ローミングすることが可能です。
ローカルデータパッケージこちら
30MB3日間2SGD、200MB3日間4SGD、1GB3日間5SGD、10MB7日間1SGD、1GB7日間7SGD、1.2GB30日間10SGD、2.4GB30日15SGD、3.6GB30日20SGDの8種類となります。これらローカルデータが全て対象国でローミング無料となります。
例外がありSIMを購入した時に付属しているローカルデータはローミング対象外となります。
StarHubのプリペイドSIMは、対象国を周遊している限りローカルデータでローミングが可能となります。そして他社との大きな違いは、ローカルデータ分のローミング対象国に中国が含まれていることです。中国に行かれる方の一番の問題点はネット接続、中国のSIMではGoogle、Facebook、Twitter、LINEなどにアクセスすることが出来ません。ホテルのWi-Fiもアクセスは出来ず(一部のホテルでは可能)、またレンタルポケットWi-Fiは現地SIMを使っていることが多く、中国での規制に掛かることがあるようです。
中国のネット規制を回避するにはVPNを使うか、ローミングする必要があります。香港経由で中国に入る方なら香港空港で中国でローミングできるSIMを購入することが出来ますが、それ以外の方は事前に日本でSIMを買うなどの準備が必要となります。ところがStarHubのSIMを持っていれば労せず安価に中国でローミングすることが可能です。
またシンガポールのSIMは残高を使って有効期限を延命できるため、有効期限を延ばすために不要なリチャージが不要となります。
こんな便利なStarHubのSIMはチャンギ空港で24時間購入可能です。
T2を例にとって説明すると、制限エリアを出たら右方向に進んでください。いくつかカウンターがある中にStarHubのカウンターがあり24時間営業です。
店員さんにプリペイド SIMが欲しいと伝えれば購入可能です。
通常のプリペイド SIMは8SGD、15SGD、50SGDの3種類となります。
1週間以内の滞在なら8SGDのプリペイドSIMを購入し、7日間1GBのデータ購入で十分かもしれません。しかし8SGDのSIMは開通から90日しか有効でないため、15SGDのSIMを買えば180日有効となります。15SGDのプリペイド SIMを購入すれば、5日間15GBの無料ローカルデータが付随しているので、プリペイド SIMの購入直後にデータ購入は不要となります。
こうなると8SGDのお得感が無いので、15SGDのプリペイド SIMを購入するのが良いかと思われます。
残りの1種類の50SGDのプリペイド SIMはチャンギ空港だけでの販売となります。このSIMは街中のStarHubのお店では購入できず、チャンギ空港のカウンターのみとなります。
このプリペイド SIMは何がお得かというと、15GB10日間有効なローカルデータに加え、5GB30日間有効なローミングデータが付随されています。15BGのデータはロミーング対象ではないため東南アジアを周遊するにはローミング対象のデータ購入が必要となりますが、初めからプリペイド SIMに付随されているので、別途購入する必要がありません。このローミング対象データは日本でのローミングも対象なため、日本に帰って来てもSIMを差し替えることなく使えてしまいます。データ残高は残っているのに有効期限間近という場合は、10MB7日間1SGDを購入すればデータ有効期限が7日間延長されます。データ残高を捨てることなく1SGDでデータ有効期限を延ばすことが可能です。
私もこの方法を使い7月末に帰って来てから日本のSIMに変えることなく、StarHubのプリペイド SIMを利用し続けております。
StarHubのプリペイド SIMの情報はこちらでご確認ください
チャンギ空港のSutarHubのカウンターは24時間営業のため、いつでもプリペイド SIMを購入することが可能です。購入時に使いたい機種をスタッフに見せれば無償でセットアップを行ってくれます。スマホやポケットWi-Fiに詳しくない方でも安心してプリペイド SIMを購入できます。
メリットばかり書いたStarHubのプリペイド SIMですが欠点があります。テザリング不可です。数人でデータを共有したいならポケットWi-Fiなどが必要となってしまいます。
テザリングが出来ないという欠点はありますが、対象国14か国でローカルデータを無料ローミングできるため、マイル修行であちこちの国に行かれる方はStarUhbのプリペイド SIMを1枚持っておくと便利かもしれません。
また、先日のマレーシアとインドネシア訪問時にStarHubのSIMでダイヤル通話することが出来ませんでした。現在私が確認できているのはシンガポールと日本ではダイヤル通話OK、マレーシアとインドネシアでダイヤル通話不可となっています。他のデータローミング対象国に行った際にはダイヤル通話が可能か試してみる予定です。